先日、Softbankから料金プランも発表され、
日本発売もいよいよだと実感できるようになってきたiPhone 3G。
(料金プランの詳細は
こちらの記事をどうぞ)
諸外国と比べてると決して高くないSoftbankの料金プランですが、
とはいえ、通話料を抜いても月々8,000円近い支払いになることに
戸惑いを覚える人も決して少なくない様です。
今回から「料金の考察」と銘打って、2回に渡り、
iPhone 3Gの料金の是非を私なりに検証してみたいと思います。
第1回の今回は、5,985円という定額料金について考えてみました。

※尚、この記事ではなるべく事実に基づいたことを書く様に努めましたが、
正確性を欠く部分があるかもしれませんのでご注意ください。
また、この記事には私の推測や私感も含まれています。
予め、ご了承ください。
また、キャリアの料金プラン等で間違いがありましたら、
コメントを寄せていただければ幸いです。
パケット定額フルを他キャリアの同等サービスと比較、
その結果やいかに—!?iPhone 3Gはパケット通信代だけで月々5,985円が課金されます。
この5,985円は
パケット定額フルと呼ばれる強制オプションです。
定額制なので、どんなに使ってもこれより高くなることはありません。
とはいえ、1日当たり約200円弱がパケット通信代にかかってしまう計算です。
この料金が高いかどうかはともかく、取り敢えず安いと思う人は少ない筈です。
そこでまずは、他社の定額料金プランと比較してみましょう。
尚、比較対象は
PC向けのサイトを閲覧できる料金プランとします。
・docomoは5,985円!最新機種の906iシリーズでフルブラウザを定額利用する場合は
パケ・ホーダイフルという料金プランが、
WindowsケータイのHT1100などを定額で使う場合は
Biz・ホーダイという料金プランが適応されることになります。
iPhone 3Gと同額の5,985円が毎月課金されることになります。
・auは1,050円〜5,985円!!auの場合、ダブル定額ライト、或いはダブル定額が適用されます。
両者の本来の上限は4,410円ですが、
PCサイトビューアーを利用した場合の上限は、
自動的に5,985円となります。
前者は1パケット当たり0.084円。
後者は1パケット当たり0.0525円となる代わりに、
最低額が2,100円となります。
1回のページ表示で数百円がかかる可能性もありますが、
セーブして使えば、上限以下で使える可能性も十分あります。
脇目を振らず使い倒した場合はiPhoneと同額です。
・Softbankは1,050円〜5,985円!
スマートフォンの場合1,029円〜9,800円・・・iPhone 3Gを発売するSoftbankの場合、
3G携帯電話のPCサイトブラウザを利用する場合は
1,050円〜5,985円となります。
これもauと同じく上限が可変する方式なのですが、
Softbankの場合定額料金プランが通話料金のプランと連動しており、
例えばパケット定額(ブループラン)は定額使用不能なので要注意。
興味のある方はPCサイトブラウザに関するサイトの
説明を読まれることをお薦めします。
スマートフォンのXシリーズの場合は上限が9,800円に。
1パケット0.084円と決して安くないので、
ヘビーユースをした場合、上限に達する危険性がありますが、
今後はiPhone 3G同様の固定定額を使える様にもなるそうです。
・WILLCOMは1,050円〜3,800円!!!
モデム利用も可能、1,050円〜6,300円!!話題のWILLCOM 03等をラインアップするWILLCOM。
PHS端末単体で定額プランに加入した場合は1,050円〜3,800円。
さらに、この端末にPC等を繋いでインターネットをしても上限は6,300円。
WILLCOMは他社と比べ圧倒的に値段が安く設定されています。
1パケット当たりの通信料も0.0105円という圧倒的バリュープライス。
また、電話機を経由した外部機器の定額にも対応しているのが特徴。
但し、PHS故の速度の遅さは否めません。
・イー・モバイルは1,000円~4,980円!!!
モデム利用可能、無料通話1,000円付き!!!2007年に業界に参入したイー・モバイルは、
1,000円〜4,980円という格安プランを提示。
内蔵ブラウザは勿論、電話機のモデム利用も可能となっています。
但し、長期割引を適用しなかった場合は2,000円~5,980円となり、
その点は注意が必要となります。
回線速度も下りで3.6Mbpsと優れたイー・モバイルですが、
サービスエリアの狭さがハードルとなっています。
月額105円でNTTの回線を利用することができますが、
その際のデータは0.0735円/パケットとなり、定額は適用されません。
5,985円は決して高くない!しかし・・・さて、駆け足で各社の料金プランを見てきました。
大手3社は基本的に5,985円という料金を上限としており、
特にdocomoは5,985円の固定定額で、
iPhone 3Gと全く同額となりました。
docomoは今後、スマートフォンのblackberryも投入するとしていますが、
これも定額料金は5,985円に落ち着くと思われます。
auとSoftbankの場合は一般の携帯電話に対しては、
スライド型の定額プランを用意しています。
殆どPCサイトを閲覧しなかった場合は安くなりますが、
PCサイトを積極的に閲覧した場合は
5,985円の上限に達する可能性は低くありません。
こうなると、iPhone 3G向けのパケット定額フルと同額になります。
WILLCOMとイー・モバイルは、料金を安く設定しています。
但し、WILLCOMは通信速度が、イー・モバイルはサービスエリアが、
それぞれネックとなっています。
そのため、割安な料金設定も相殺される感もあります。
以上より、5,985円という料金は、
日本国内に於いて一般的な料金と考えてよいのではないでしょうか。
但し、問題は値段だけではありません。
上記の5社のうち、イー・モバイルを除くと、
パケット通信の定額は選択しないことが可能なのです。
何故、iPhoneはパケット通信の定額が強制されることになったのか。
そして、どうしてスライド型の定額料金にならなかったのか。
この点について、後編で考えてみたいと思っています。
・6月27日追記
後編をアップしました。
iPhone 3Gの料金を考察する(後編)
iPhoneの特殊な通信事情、そして固定定額が強制される理由とは?
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